概要案内

運営方針

  1. 早期離床並びに早期社会復帰を目標とし、患者さんに安全で良質なリハビリテーションサービスを提供する。
  2. 上記目標のために、常に専門職としての人間性及び医療知識及び技術の向上に努める。
  3. 病院内の他職種との連携、地域の医療・福祉・教育における情報交換を充実させ、患者さんが最適な生活環境を獲得できるよう援助する。
  4. 大学病院として、質の高い優れた医療人を育成するとともに、エビデンスに基づいた新しい治療法の基礎的、臨床的研究を充実させていく。

診療体制

診療体制

  • リハビリテーション科医 常勤7名
  • 理学療法士       36名
  • 作業療法士       9名
  • 言語聴覚士       5名

施設基準

  • 脳血管疾患等リハビリテーション(I)
  • 運動器リハビリテーション(I)
  • 呼吸器リハビリテーション(I)
  • 心大血管疾患リハビリテーション(I)
  • がん患者リハビリテーション

当院は特定機能病院であり、急性期医療の充実及び先進医療の提供に向けて早期リハビリテーション(以下、リハ)開始に力を入れ、もとの病気の治療と並行してリハも積極的に進めていく態勢をとっています。また、がん診療連携拠点病院、小児がん拠点病院としての役割も担っています。

全ての診療科からの依頼を受けており対象疾患の幅は広く、どんな状況にあっても可能な限り生活の質を高めるとの観点から「あきらめない」リハを心がけています。

業務内容

診療報酬点数表の区分による脳血管疾患、運動器疾患、呼吸器疾患、心大血管疾患、がん患者のリハビリテーションおよび摂食機能療法、精神科作業療法、聴覚検査を行っています。

1)理学療法

理学療法は当院で入院治療を受けている急性期の脳血管障害等の中枢性疾患、股関節、膝関節、脊椎などの整形外科疾患の手術前および後、その他の神経・運動器疾患、呼吸器疾患、循環器疾患等を対象に早期リハビリテーションに重点を置き、2次的障害の予防を含め、発症または入院後可及的早期より実施しています。

  • 運動療法
  • 物理療法
  • 日常生活動作訓練

2)作業療法

作業療法は乳幼児から高齢者まで疾病や外傷等により身体機能または精神機能に障害のある方を対象に、様々な作業活動を用いて、対象者の基本能力の改善を図り、生活に必要な応用・能力を向上させ、環境や資源を整えることで社会参加の促進を図ることを目的とし、主体的な生活を獲得できるようその生活障害の軽減を図り、本人がより満足出来る生活を再構築していけるように様々な治療・指導・援助を行います。

  • 身体機能面への働きかけ
  • 高次脳機能面への働きかけ
  • 心理面への働きかけ
  • 日常生活活動面への働きかけ
  • 職業復帰への働きかけ

3)言語聴覚療法・摂食機能療法

言語聴覚療法は言語障害(児)者、嚥下障害(児)者および聴覚障害(児)者に対して入院後早期より専門性に基づく療法を言語聴覚士によって実施しています。

  • 言語機能面への働きかけ
  • 発達障害への働きかけ
  • 構音機能面への働きかけ
  • 聴覚障害への働きかけ
  • 摂食嚥下機能面への働きかけ
  • 心理面への働きかけ

業務実績

2022年新規リハビリテーション開始患者数 5389人。
疾患区分別の内訳は、脳血管疾患 31.7%、運動器疾患 17.6%、呼吸器疾患 20.3%、心大血管疾患 9.7%、がんリハビリテーション 17.4%、廃用症候群 2.8%、摂食機能療法 0.5%。

その他の取り組み

各種疾患に対するリハビリテーションについて院内他部門への教育活動を行っています。また、実習生の受け入れにより、地域社会に貢献できる人材の育成にも力を入れて取り組んでいます。


名古屋大学医学部附属病院リハビリテーション科・部スタッフ