当医局でのサポート体制について
当院は、女性医師にも男性医師にも優しい職場環境をモットーとしております。それぞれの目標設定、ワークライフバランス、ライフステージを時期に合わせて考え、実現できるよう工夫することが重要と考えています。仕事の実現も家庭の運営も、それぞれに合った方法を検討しサポートします。女性はもちろん、男性も積極的に育児休暇や介護休暇の取得ができるような雰囲気づくりを心がけています。リハビリテーションは「生活の医学」であり、そういった経験や取り組みは、リハビリテーション医学の臨床経験として必ず生きるものになります。
また、名古屋大学はいち早く男女共同参画推進に取り組み、「名古屋大学運営の基本姿勢」においても男女共同参画を本学の重要な事業と位置付けてきました。2003年1月に「男女共同参画室」が創設
され、2017年7月には「名古屋大学男女共同参画センター」と改組、一層充実した体制がとられています。
- 名古屋大学男女共同参画センター
http://www.kyodo-sankaku.provost.nagoya-u.ac.jp - 名古屋大学あすなろ保育園
http://www.kyodo-sankaku.provost.nagoya-u.ac.jp/asunaro/
さらに、日本リハビリテーション学会では、リハビリテーション科女性医師ネットワーク(RJN)の活動が活発に行われています。(活動の概要はこちら http://www.jarm.or.jp/rjn/ )
様々なロールモデルを持った全国の先輩方と交流できる、心強い組織です。
診療内容、キャリア形成、サポート体制に至るまで、自信を持って女性に薦められる診療科です。
見学や相談にも応じますのでご連絡ください。
先輩からのメッセージ その1
幼少期よりクラシックバレエを習っていたのですが、どの関節や筋肉をどのように動かしたらいいのか、ということに興味がありました。初期研修を終え整形外科医として勤務する中で、手術をしただけでは元の生活に戻れない患者さんをみて、運動機能の改善だけでなく退院後の社会復帰支援にも携わることのできるリハビリテーション医学に魅力を感じ、リハビリテーション科を選択しました。
二つのメリットがあると考えています。一つ目は仕事と家庭の両立が可能なことです。他の科と異なり緊急対応がほとんどなく、基本的には日中の勤務となるため、家事や子育てがしやすい環境であると言えます。また、外科系のように産休・育休後に手術の腕が鈍ってしまう……という心配もなく、職場復帰がしやすいでしょう。二つ目は自身のニーズに合った働き方が選択できることです。急性期病院、回復期病院、訪問医療など、リハビリテーションといっても活動の場は様々です。目的によって働き方が選択できることも女性医師がリハ科に適している点かと思います。
現在、急性期病院に勤務し、神経系や運動器リハ、外科系の周術期リハ、がんリハを中心に診療していますが、大学病院であるため、新生児や小児へのリハ、心臓移植や生体肝移植後のリハなど、市中病院ではあまり行われないような珍しい症例も経験できます。リハといっても内科から外科系まで内容は多岐に渡り、勉強の毎日です。日々の業務以外でも、若手で勉強会を開催したり、学会で発表したりと積極的に学んでいます。一方、プライベートではクラシックバレエも久しぶりに再開し、充実した毎日を過ごしています。今後はリハビリテーション医の専門医を取得し、最終的にはスポーツリハや運動器リハに関わっていけたらと考えています。
ご興味のある方はぜひ見学においでください。お待ちしております。
先輩からのメッセージ その2
様々な視点から患者さんをみられるようになりたかったことがリハビリテーション科を選択した理由です。専攻医として、回診や症例検討を通じてフィードバックしてもらえる機会があることや疑問があっても質問しやすい雰囲気なので、すぐに解決策を得られる環境は、とてもありがたく勉強になります。
また、家庭面では入局後2回産休・育休をいただき、復帰しました。子供を育てながら仕事をするのは時間のスケジュール管理などが大変ですが、いろいろな方々に助けていただきながら、仕事も続けられています。ご興味のある方はぜひ見学に来ていただければと思います。